不眠症の原因

不眠症には様々な原因が考えられます。原因を知ることが不眠症治療への第一歩。日々の生活習慣の見直しや家庭で簡単にできる対策(もちろんSOE-MAC!)を試しても改善が見られない場合は睡眠の専門医を受診してみましょう。不眠は誰にとっても身近な疾病です。加齢とともに不眠は増加し、60歳以上に限ると約3人に一人が睡眠について悩んでいます。

身体的要因

・痛みや痒みで眠れない人
関節リウマチ(痛み)、アレルギー疾患(かゆみ)、発熱、喘息発作。
・何らかの疾病で眠れなくなっている人
心疾患 – 狭心症、心不全など
呼吸器疾患 – 睡眠時無呼吸症候群(SAS)、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など
消化器疾患 – 逆流性食道炎、胃潰瘍など
内分泌代謝疾患 – 甲状腺機能亢進症、クッシング症候群など
脳神経障害 – 脳血管障害、パーキンソン病など
皮膚疾患 – アトピー性皮膚炎など
睡眠関連運動障害 – 周期性四肢運動(PLMD)、むずむず脚症候群(RLS)など
これらの疾患によって、胸の苦しさ、咳や発作、頻尿、痛み、痒み等により不眠症を併発してしまうことがあります。

生理学的要因

睡眠に関係する環境の変化や騒音、気候の変化が原因により不眠症の原因になっている場合を指します。入院先や旅先で布団や枕が慣れているものと違って眠れなくなること、海外旅行で起きる時差ボケ、夜勤や残業が重なって昼と夜の身体の感覚がおかしくなって眠れなくなる場合などが考えられます。

心理的要因

日々のストレス、精神的なショック、生活上の不安などが挙げられます。生活環境の変化、例えば転勤や転校、就職や退職、出産、引越しなどによって、心身ともに疲労した状態が続いたり、悩み事が多かったりすると、眠れなくなってしまう人がこれに当てはまります。一過性のものであることが多いですが(ストレスの原因がなくなると治るケースなど)、慢性化してしまった場合は対策が必要です。

精神医学的要因

うつ病、統合失調症、アルコール依存症、神経症など、精神疾患と不眠を併発してしまうケース。

薬学的要因

カフェイン、アルコール、タバコなど、身近にあるものも不眠の要因となり得ます。頭をすっきりさせるために、日中コーヒーを何杯も飲んでいる人は注意が必要です。更には、降圧薬、ステロイド、甲状腺剤、抗パーキンソン病薬、抗がん薬、ホルモン剤などが原因となることもあります。薬剤の投与によって不眠になる場合は、その薬自体に原因がある場合(薬剤性不眠と呼ばれます)もありますし、疾病に対する大きな不安を抱えていることが考えられますので、心理的要因が重なっている場合もあります。